先日の通信障害を受けて、夫と自分のバックアップ用にドコモ回線が使えるプリペイドSIMカードを購入したと書きました。
一方、悩ましいのが中学生の娘のバックアップ回線。
あの日、娘は街ナカで携帯がずっと圏外のままという初めての事態に、iPhoneを「10回くらい再起動した」そうです。それでも繋がらず、相当に心細かったとか。友達と別れてから携帯の電源を立ち上げたので、誰にも相談できず、自分のiPhoneが壊れてしまったのかと思っていたようです。
娘のiPhone 7は、私が使っていた当時にSIMロック解除してあるものの、非常時とはいえ、SIMカードの入れ替えを娘にやらせるのは心配です。中学生だとお店のWi-Fiを使わせるのも難しかったり、セキュリティ的に心配だったりします。
今回の障害の際に、SIMカードに貼って使えるフィルムSIMが便利と紹介している方がいて興味を持ち、早速Amazonで購入してみました。
1枚500円程度とお手軽なので、貼り付けの失敗に備えて2枚購入しました。
FLEXIROAM Xとは?
通常使用しているSIMカードの上に貼り付けて使用すると、スマホをデュアルSIMにできてしまうという優れモノです。海外で使用するためのものですが、日本ではドコモ回線を使用するため、ソフトバンク・auユーザーが通信障害時にバックアップ回線として使えます。
SIMカードに貼りつける??失敗しないの?と思いましたが、娘の分と自分の分で2枚やってみたところ、全く問題無し。説明の通りにやれば誰でも失敗なく簡単に貼り付けられるように出来ています。スマホのディスプレイにフィルムを貼ったりするのと違って、器用さや技術は求められません。
貼り付けたら、SIMトレイに戻し、普通にiPhoneの電源をオン。すると、ホーム画面に「Home SIM」と表示されて、いつも使っているSIMカード(私や娘の場合はソフトバンクのSIM)が使用されていることがわかります。
無料アプリが提供されているので、インストールし、
Google、Facebook、WeChat、電子メール、携帯電話番号のいずれかでサインアップした後、「Link Starter Pack」を選んで、パッケージに付いていたバーコードを読み込ませると、100MB分のデータ容量が1年間有効になります。100MBあれば当座の連絡には十分です(残容量はアプリで確認可能です)。
どうやってドコモ回線に切り替えるのか?
SIMカードの切替は、「設定」アプリから「モバイル通信」を選び、「SIM App」>「FLEXIROAM X-KIT」>「Switch SIM」>「Flexiroam X」>「Accept」と順にタップした後、
iPhoneを再起動するだけです。再起動した後は、ホーム画面の上に「Flexiroam X」と表示され、ドコモ回線に繋がっていることがわかります。
このSIMは、データローミングをオンにして使うので、「モバイル通信」で設定を変更します。データ専用SIMのため、通話やSMSは使用できません(LINEの通話などは可能)。
元のキャリアに戻すときには、データローミングをオフにした後、先程の「SIM App」から「FLEXIROAM X-KIT」>「Switch SIM」>「Home SIM」>「Accept」と順にタップして、再起動です。
娘には、このページをPDFにしたものと印刷したものを手渡しました。オフラインでも慌てず設定できるように、です。とりあえず、これで一安心。
追記
同梱されていた説明書には、「APNセッティング」についても説明がありますが、設定不要です(日本の通信事業者は、APN設定の表示・編集を認めておらず、自動で設定されるか、構成プロファイルをインストールする形で設定するようになっていると思います)。
チャージしてデータ容量を追加するには?
先に書いた通り、100MBならこのまま使えますが、「Top Up(チャージ)」してデータ容量を追加することも可能です。
アプリを立ち上げ、「Get Data Plans」>「Local」>「Japan」>「Select Travel Date」で希望の日付(障害時なら当日)を選べば、データ容量と有効期限に応じた価格が表示されます。
3日有効の500MBならば3ドルだから気軽に購入できますね。
支払いは、都度クレジットカードか、予め「Wallet」にチャージしておくか(35ドル~)のいずれかのようです。
旅行などで使用したい日が予めわかっている場合には、前もって購入すると割引があるようです。4Gが使える国も多いようなので、次回の旅行はSIMを買わずに、これを使ってみても良いなと思っています。
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