観光客でも現地の鉄道系アプリをインストールしておくべき3つの理由 – オランダ・ベルギー・ドイツ編

二十数年前、学生時代にヨーロッパを旅したときには電車の遅延やストに悩まされたものです。駅に着いてから「えーーっ!」となることが多かった……。

限られた日数の中で旅する観光客は、こういった遅延の影響を大きく受けるものです。今回、少しでも影響を軽減できたらと、電車に乗る予定がある国では鉄道系アプリを事前にインストールしていきました。

実際に出かけてみると、旅行者でもアプリをインストールしていった方が良いと思われる場面がいくつか見つかったので、記しておこうと思います。

アプリなら手数料がかからない

まずは、オランダの話。アムステルダムのスキポール空港からアムステルダム中央駅までは、時間もかからず、本数も多いことから電車で移動する方も多いのではないでしょうか。

ただ、オランダの券売機で紙の切符を買うと、運賃とは別に手数料を1ユーロずつ取られるし、クレジットカードを利用すればその手数料(1回0.5ユーロ)もかかります。

これ、旅行客だからSuicaみたいな交通カードは持てないし、仕方がないね…なんて諦める必要は全く無し。旅行客だって、アプリでクレジットカードを利用して購入すれば、1人4.5ユーロのみ、手数料は一切かかりません。

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言語設定は、以下の通り、英語に変更できるようになっています。加えて、現地ですぐ購入できるよう「My Trips」の「Add itinerary」に利用予定の発着駅を予め設定しておくのをおすすめします。

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こうしておくと、電車の出発・到着時刻やホームなどもすぐに確認できて、とっても便利でした!

ちなみに、利用者全員が個別にアプリをインストールする必要はありません。私のiPhoneで3人分のチケットを購入できました。

ただ、このようにした場合、改札を通るときに少し注意する必要があります。

スキポール空港にはいわゆる改札が無いため、そのままホームに向かえるのですが、アムステルダム中央駅には改札があります。Suicaのタッチをする要領で、アプリのチケットのQRコードを読み込ませると、扉が開く仕組みです。私達の場合、私のiPhoneに3枚分チケットが入っているのでどうしたら良いかと係の人に声を掛けたところ、タッチは私の分だけで3人ぞろぞろと通してもらえました。

そうやってわざわざ聞くのは面倒ということであれば、チケットをiPhoneのWalletアプリに追加し、パス(チケット)を家族に共有(海外ならAirDropを利用するのが一番お手軽!)しておくのが良いと思います。

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こうしておけば、チケットを各自のiPhoneに入れておけるので、皆、自分のiPhoneを使って改札を出ることができます(アップルウォッチで出ることもできちゃいます!)。

小さな反省点としては、お目当ての電車が来るホームでアプリ購入したところ、間に合わずに1本逃してしまったこと。空港のバゲッジクレームで荷物を待っている間に購入しておけば(バゲッジクレームを出たところから、電車の乗り場までは歩いて数分です)、時間のロスが無く、さらに効率が良かったと思います。

アプリなら電車が来るホームが事前にわかる

お次は、ベルギー。

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ベルギーではチケットを購入する機会がなかったのですが、アプリに使用するルートを登録しておいたため、電車の時刻やホームの確認がすぐにできて便利でした。

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ヨーロッパは、日本と違って、お目当ての電車がどこのホームに来るか決まっていません。ホームが調べられるというだけでも、アプリをインストールしておく意味があります。一番右の画面で、乗りたい電車をタップすると、到着ホームが表示されます。

アプリにチケットを登録しておけば、運行状況をリアルタイムに確認できる

最後はドイツの場合。

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ベルギーからドイツへの移動は電車を利用したのですが、チケットはベルギー側でもドイツ側でも購入できるそうです。ただ、調べてみると、我が家の場合はドイツ鉄道で購入する方がだいぶお得になることがわかりました。

なぜなら、ドイツ鉄道にはベルギー鉄道には無い「事前購入の割引」があるのと、親(大人だったかもしれません)と旅行する14歳以下の子供は運賃が無料になるという素晴らしい制度があるため。娘は旅行時点では15歳になっていなかったので、これがありがたかったです!日本も中学生の交通費、もっと安くして欲しい!

私が購入したチケットはストップオーバーが2箇所でわりと複雑なものだったのと、座席を大きな画面で指定したかったのもあり、チケット自体はPCでドイツ鉄道のサイトから購入しました。

そういう場合でも、購入後、登録したユーザー名とパスワードをアプリに入力すれば、購入したチケットをアプリ上で表示することができます(一番左の画面のように、メニューから「My Tickets」を選びます)。

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こうしておくと、モバイルチケットを表示できるだけでなく、(左から2番めの画面で)右上の「Timetable」の方をタップすれば、乗る電車の運行状況やホームをリアルタイムに確認することができます。

今回、運悪くも予約した電車が運休になってしまったのですが、その情報も乗り換え駅に着く前にわかり、心構えをすることができました。

この日は、天候上の理由で多くの電車に大幅な遅延が出ました。アプリが無ければ、駅のモニターを何度も確認しに行かなければならなかったと思います。いつもそうなのかはわかりませんが、アプリには駅のモニターよりも詳細な情報が表示されていました。今回、電車の発車時刻だけでなく、ホームに到着する時刻がわかったことで(遅延の際には、ホームに長いこと電車が停まることもあるようです)、早くに電車に乗り込み食事を取る選択ができたりと、非常に重宝しました。

遅延や運休は無いに越したことはありませんが、備えておけば、実際遭遇してしまった場合に気持ちの余裕が生まれます。旅行客こそ鉄道系アプリを入れておくのをおすすめします。

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