25,429 views

Amazonで購入できるヨーロッパ向けSIMカード2種類をイタリアで使ってきました

夏休みにイタリアへ行ってきました。

滞在地は、北イタリアの2都市とローマ。今回の旅行でもヨーロッパ向けデータ専用SIMカードを予めAmazonで購入していきました。

1つは、フィンランド、エストニアへの旅でも使用した(記事はこちら)香港の「MB」のもの。30日間で3GBまで使用できるSIMで3,000円程度。

Amazon.co.jp: [MB]International Data 3GB 4G/3G 30日間 45ヶ国 データ通信SIMカード [並行輸入品] : 家電&カメラ
Amazon.co.jp: International Data 3GB 4G/3G 30日間 45ヶ国 データ通信SIMカード : 家電&カメラ

もう一つは、タイの「AIS」のものです。こちらは15日間で4GBまで使用でき、3,300円。

Amazon.co.jp: AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G : 家電&カメラ
Amazon.co.jp: AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G : 家電&カメラ

アジアのキャリアのカードなので、ヨーロッパでは「ローミング」をオンにして使用します(設定方法は後述)。

どちらも過去に利用したことがあり、iPhoneに挿すだけで使えるのを確認していたので安心感がありました(同梱されている日本語の説明書には「モバイルデータ通信をオンにしても設定できない場合」の手順も書かれていますが、今回もすんなり使えました)。

共に、イタリアで4G接続ができ、テザリングもできると謳っているSIMです。ヨーロッパでよく使われている「Three/Tre(3)」のSIMはテザリングができないようなので、今回選択肢から外しました。

あえて2種類購入したのは、どちらかの受信状態が悪いときにも、もう一方でテザリング利用できるように…と考えてのことです。夫も私も仕事上、常にネットに繋がっている必要があり、保険のための2種類購入です。(2019.8.2追記:2019年夏は、AISとフランスのOrange社のSIMを使ってきました。詳細は以下の記事をご参照ください。)

ヨーロッパ旅行なら現時点でベストの選択肢! - Amazonで購入したOrangeのツーリストSIMを使ってきました
7月にヨーロッパへ行ってきました。 今回もAmazonでSIMカードを事前購入していったのですが、Amazonで取り扱われるSIMカードの種類、嬉しいことに年々増えていて、今年はこの2枚を選びました。 1枚目は昨年イタリアで使っ...

どちらが良かったか?

ヘルシンキ、タリンで4G利用できた「MB」の方に期待して出かけましたが、結論から言うと、AISの方が快適に使えました。

MBは、イタリアでは「Vodafone」の4Gに繋がると書かれていましたが、ローマではVodafoneの4Gに安定的に接続できていたものの、北イタリアの2都市(ヴェローナ、マントヴァ)では「Three/Tre」の3G接続となり、通信が不安定になることも多々ありました。また、ローマの空港(ローマのお隣フィウミチーノに所在)でも「Three/Tre」の3Gでした(手動で「Vodafone」に接続してみても遅いのは変わらず、「自動」に戻し「Three/Tre」の3Gに接続)。

一方、AISの方はどの都市でも「WIND」の4Gに繋がりました。電車に乗った際に、駅と駅の間で一時的に3Gになることはありましたが、駅に着けば4Gでの接続が可能でした。何度か計測してみたところ、ダウンロードが20Mbps~30Mbps程度、アップロードが7Mbps~23Mbps程度出ていました。

娘のiPhone 7は、私のiPhoneでテザリング接続(「インターネット共有」機能を利用)させていましたが、こちらも全く問題無しでした。

室内はどこも電波が弱い

「Vodafone」「WIND」「Three/Tre」のいずれも、窓が無い部屋(ホテルのバスルームやレストランの奥の方の席など)だと電波がかなり不安定になりました。

窓がある部屋では、ダウンロードが11Mbps程度、アップロードが1Mbps程度で、滞在したホテルのWi-Fiと同等程度でした。

事前購入は安心!

イタリアはローミングだと電波がイマイチという口コミもあり、イタリア最大手「TIM」のSIMカードをローマ空港で買うことも考えていたのですが、ツーリストSIMが30ユーロと、Amazonで買えるSIMより高いこと、また、フライトの遅延などがあれば購入できない可能性もあることから、今回もAmazonでの事前購入を選びました。

ただ、Amazonで購入できるヨーロッパ向けSIMはどれもデータ専用なので、通話も必要ならば、TIMのツーリストSIMの方が良いと思います。

2019.8.1追記

現在では、フランスOrange社のツーリストSIMがAmazonで購入できるようになっていて、こちらは30分の無料通話が付いたSIMカードです。イタリアでは使用していませんが、オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・ドイツで使用してきました。詳しい記事はこちら

私はSkypeにクレジットを購入してあるので、現地でのレストラン予約などはSkypeを使っていました。Skypeは固定電話、携帯電話、国内、海外問わず発信できるので、クレジットを購入しておくと重宝します。600円からチャージでき、有効期限は180日間。一度使えばまた180日延びる仕組みなので、無駄がありません。

イタリアでも他の都市だと事情が変わるかも知れませんが、ローマ、ヴェローナ、マントヴァのいずれかに行くのであれば「AIS」のSIMがおすすめです(WINDとTreは2017年の1月に合併したそうなのですが、現時点では別々のブランドとしてサービス提供しているようです)。

「AIS」のSIMは、日本だとソフトバンクのキャリアに繋がるので、日本でSIMを挿し替えて使えることを確認してから出かけられます。初めて海外SIMを利用する人にもおすすめできるSIMです!

2019.8.27追記(2019.11.28さらに加筆)

日本で挿し替えた場合、その時点から15日間有効となります。このSIMを使って日本でSIMロック解除する詳しい手順をこちらの記事に書いています。ちなみに、SIMロック解除したのは友人のiPhoneでしたが、この友人によると、AISのSIMはフィレンツェやロンドンでも快適に利用できたそうです。

Amazon.co.jp: AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G : 家電&カメラ
Amazon.co.jp: AIS プリペイドSIMカード データ通信 15日 4G/3G : 家電&カメラ

設定手順は?

日本のSIMが入った状態で、飛行機に乗ったらまず「機内モード」に。

上空で電源を切って、SIMカードを挿し替え電源オン。現地空港到着後、「機内モード」をオフにし、「設定」アプリから「モバイル通信」を選び、通信のオプションで「データローミング」をオンにしました。

どちらのSIMもこれですぐに現地のネットワークに繋がりました。
 
IMG_9576

帰国後、元のSIMに戻す際に「データローミング」をオフにするのを忘れないようにする必要があります。

2019.8.27追記

AISのSIMのアクティベート時にAISから届くSMSについて詳しく書きました(記事後半部分)。

友人がイタリア旅行をきっかけにSIMロック解除し、海外SIMカードデビューしました
これまで記事にしていなかったSIMロック解除。 随分前にやったきりで、私自身その流れを忘れていたのと、今回、ロック解除に利用したAISのSIMでアクティベート時にまぎらわしいSMSが届いた件の顛末を残しておきたいというのもあり、書いて...

コメント

タイトルとURLをコピーしました