少し前に書いた通り、今年の夏はベネルクスとドイツへ出かけてきました。
どの街を訪ね、何を見るか、そういった旅の計画を立てつつ、その土地の歴史を学び直すのが近年の定番になっています。

本も読むのですが、本だけだと記憶が定着しづらい年頃(辛い…)なので、漫画や小説なども積極的に活用します。
今回は、Kindleで以下の作品を読んでいきました。
アンネ・フランクの家の見学を予定していたので、まずは、「アンネの日記(増補新訂版)」と手塚治虫の「アドルフに告ぐ」。
手塚作品は中学の頃にハマっていたことがあり、こちらも読んだ記憶があるのですが、当時より面白く感じました。娘もハマって、読了後すぐに読み直していたほど。ドイツと日本、2つの国を舞台にして話が展開していくため、まだこの時代のヨーロッパ史を習っていない娘も時代の感覚をつかみやすかったのではないかと思っています。
次は、「サラディナーサ」。
ネーデルラントがハプスブルクの統治下にあった時代のものを読みたいと思い、こちらを選択。ネーデルラントの独立戦争も描かれていますが、当時「太陽の沈まない国」とまで言われたスペインが徐々に力を失い、代わりに英国が台頭していった、その背景を知ることができます。
ハプスブルク繋がりでは、こちらの2冊も。
小説ですが、漫画のように読み進められる「ハプスブルクの宝剣」。
ハプスブルク家(マリア・テレジアの時代)だけでなく、ヨーロッパに住むユダヤ人の歴史・生活も知ることができ、非常に興味深かったです。
もう1冊は「名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語」。
ハプスブルク家の人物12人に焦点を当てたもので、漫画ではないものの、絵の印象も残る分、記憶にとどまりやすいように思います。
最後に、そのハプスブルク家のマリー・ルイーズと結婚したナポレオンの物語「栄光のナポレオン-エロイカ(Kindleはフェアベル社版なので「皇帝ナポレオン」という題名です)」。
「ベルばら」の続編として描かれたものらしく、ロザリー、ベルナール、アランが出てきます!(とはいえ、娘曰く「ベルばら」よりも多少とっつきにくさがあるとのこと。今の私にはこちらの方がずっと面白かったですが…)
南部ネーデルラント(現在のベルギー、ルクセンブルク)はフランス革命後、一時フランスに占領されており、ナポレオンの最後の戦いの舞台、ワーテルローもベルギーにあります。学生時代に一度訪れたことがありますが、ただただ草原が広がっていました。
蛇足ですが、ワーテルローといえば、ABBAの「Waterloo」がワーテルローのことを言ってるって初めて知ったときには驚きました。あの明るい曲調と世界史のワーテルローが結びつかなさ過ぎて……。
脱線してしまいましたが、どれも何度も読みたくなる面白さでオススメですよ!

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