夏休みにローマへの旅行を予定していたことから、今年の春夏は古代ローマものにハマっていました。
娘も一緒に読んだのは、漫画「世界の歴史」と「テルマエ・ロマエ」。
「世界の歴史」は、私が学生時代に読んでいたもの(記事はこちら)ですが、通学中でも読みやすいよう、文庫本のシリーズを新たに購入しました。
古代ローマに至るまでの時代やその後のヨーロッパをざっと見通すために、まずは通史モノから入ったというわけです。
そして、「テルマエ」。映画は観たことがあったのですが、この機会にKindle版の漫画を全巻購入。
漫画が面白いのはもちろんのこと(ハドリアヌス帝の時代を中心に描かれています)、古代ローマに関するコラムは読みごたえがあります。映画よりずっとオススメ!
その後、古代ローマの人々の精神理解には、ギリシア神話の知識が不可欠と考え、里中満智子さんの「ギリシア神話」シリーズを読みました。
ギリシアの神様って数がとても多いのですが、最後まで楽しく読み切ったときには、主要な神様がきちんと頭に入っていました。巻末のこぼれ話も為になります。
ただ、娘と一緒に読むつもりで購入したのに、神様達の奔放ぶりが娘に読ませるのを躊躇うほどだったのは誤算。古事記同様(古事記とギリシア神話の共通点については、里中さんもご指摘されてます)、神様方は放埒に過ぎますね。ヨーロッパの理解のためには娘も是非とも読むべきと思いますが、今でなくても良いかなと…。
一方、映像作品は、米HBOのドラマ「ROME」を。「テルマエ・ロマエ」の作者、ヤマザキマリさんが時代考証もしっかりしていると書かれていたのをきっかけに観始めました(ちなみに、「テルマエ・ロマエ」映画版のセットは「ROME」のセットを使っているそう)。
なんと、Amazonプライム会員ならAmazonプライム・ビデオで全編(シーズン1・シーズン2)を無料で観られます。ダウンロードもできる作品だから、iPhoneの「プライム・ビデオ」アプリにダウンロードしておき、旅行中に機内でも観てました。
これも大人が観るにはとても面白い作品ですが、残虐なシーンや性的なシーンが多く、まったくもって家族鑑賞向きではないのは残念なところです(日本ではR-15指定)。
最後に番外編!
漫画でも映像作品でもありませんが、古代ローマものとしては王道ともいえる、塩野七生さんの「ローマ人の物語」。
ローマに行くことが決まって最初に読み始めたのは実はこれでした。
電子版だと15冊(文庫だと43巻!)の大作ゆえ、4冊目の半分まで読み終えましたが先は長い……。
とはいえ、映像作品や漫画で、すっかり古代ローマに魅せられたので、こちらも頑張って読破したいという気にはなっています。気長にね。
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