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母が教えるネットリテラシー 外出時の「Wi-Fi」利用について

高学年を中心に、「iPod touch」を持っている小学生が増えているように思います。電話番号をもち、月々の支払が発生するiPhoneに比べ、一度きりの支払いで済むiPod touchは、サンタさんや両親がプレゼントしやすいという事情もあるのでしょうか。

iPod touchとは別にケータイを持っていれば、「LINE」の登録ができるから、iPod touchでLINEを使う小学生もいるようです。LINEを使わずとも、インターネットに接続していないiPod touchでやれることは限られているから、外出時に持ち歩けば、Wi-Fiに接続したいと思うのもわかります。いつでも携帯電話のネットワーク網を使ってインターネットに接続できるiPhoneなどのスマホと異なり、iPod touchは利用できるWi-Fi(無線LAN)ネットワークが無いとインターネットに接続できません。

電車の中で、接続できるWi-Fiが無いか探してみている小学生を見かけ、iPod touchを買い与えるのであれば、外出時のWi-Fi利用について、しっかり教えておく必要があると感じました。

鍵のかかっていないWi-Fiネットワークにやみくもに接続しようとしない

iPod touchやiPhoneの「Wi-Fi」画面を表示すると、電波が届いているWi-Fiネットワークの一覧が表示されます。鍵が付いているものと付いていないものがありますが、鍵付きのネットワークに接続するためには、パスフレーズを入力する必要があります。

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スマホであれば、自分の契約する携帯会社が提供する「鍵付き」のWi-Fiネットワークが使えるのですが、iPod touchの場合、それもできません。接続できるネットワークが限られているから、ついつい鍵が付いていないネットワークに接続してみたくなってしまう気持ちもわからなくはないのですが、提供元のはっきりしない、鍵なしのネットワークに接続するのは危険です。最悪の場合、悪意のある者が不正侵入やデータの盗聴を試みるために提供しているネットワークに接続してしまう可能性だってあるのです。

誰でも接続できるWi-Fiネットワークでは、大事なやりとりをしない

鍵が付いていないネットワークの中には、スタバやセブンイレブングループ(「7SPOT」)のWi-Fiのように提供主体がはっきりしているWi-Fiネットワークもあります(共に、事前のユーザー登録が必要で、ブラウザからログインして使います)。

ただし、こういったネットワークを使わせる場合にも、誰でも接続できる公衆Wi-Fiネットワークでは、原則、大事なやりとりはしてはいけないということを伝えておく必要があると思います。

Safariなどのブラウザでhttpsの通信をしている場合、通信が暗号化されるアプリを利用している場合を除き、送受信されるデータは暗号化されていません。同じネットワークにいる人がやりとりされるデータを盗み見することはそれほど難しくないものと認識しておく必要があります。

親のスマホ経由でインターネット接続させるのを原則とする

といっても、インターネットに慣れていない子供達が上記のようなリスクを十分に理解することはさすがに難しいでしょう。だから、外出時に(何らかの必要があって)インターネットに接続させたい場合には、親のスマホ経由で接続させるのが良いだろうと思います。

Androidには、「テザリング」といって、Android端末の携帯回線(3GやLTE)への接続を利用して、iPod touchやiPad、パソコンなどの機器をインターネットに接続させる機能をもつ機種が多くあります。

iPhoneの場合、iPhone 5ならば、「テザリング」が可能です(オプション契約が必要です)。Bluetoothを使ったテザリングであれば、iPhone側の電池の消耗をそれほど気にせず使うことができます。

【iPhone】テザリング(Bluetooth経由)でiPadをネット接続する方法 | iPhone Wave
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どんなネットワークであれ、繋がれば、子供は喜んで使ってしまうと思います。iPod touchは、一旦接続したWi-Fiネットワークには、以降、自動で接続します(そのような設定にして使うことが多いと思います)。怪しいネットワークを継続的に利用してしまうことのないよう、親が注意を払うことが大切ではないでしょうか。

「外出時にはWi-Fiをオフにする」、もしくは、「外出時にはiPod touchを持たせない」というルールにすることも含めて、家族でしっかり話し合う必要があると思います。

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